★商品状態について★
本歌は昭和40年代に鵬雲斎宗匠が御好みになられたので、それから12代忠三郎を襲名する平成3年の間に造られたものです。
多少時代と使用感はありますが、とても大切に使われていたのがわかります。
使用による多少の擦れや小傷はありますが、目立つような大きな傷はありません。
風炉の内側も黒く傷みはほとんどありませんが、三カ所ほど小さい緑青が出ていますので画像にてご確認ください。
釜肌の状態も良く、内側には少しだけ錆は見えますが、お湯には全く影響がなくおいしいお湯が沸きます。
了三師の作品にはもともと湯なりはありません。
蓋も艶があって無疵ですが、多少時代があります。
蓋の摘みも凝っており、美しい釜肌の千歳釜が添えられております。
深い赤味のかかった風炉の色合いもとても美しいです。
漆によって色合いの変化による景色がつけられており、通常の朝鮮風炉とは変わった印象を持ちます。
風炉裏の印は紫金堂の紫の字が印として押されています。
朝鮮風炉の中でも少し珍しく、そして美しい作品ですのでオススメです。
共箱、紙箱、布団、釜鐶付きでの販売です。
★寸法★
高さ(摘み含む) 約32.5m
径 約31cm
★作家★
十二代加藤忠三郎作 (本名、了三)
尾張藩 紫金堂 御釜師
現在は十三代が襲名されています。
昭和23年1月生 角谷一圭・斎藤明氏に師事
昭和57年師 十一代忠三郎より釜場を継承
平成3年 十二代忠三郎を襲名
日本鋳金家協会会員・金鱗会の会員
★朝鮮風炉★
風炉の形状のひとつで、肩の張った切掛風炉で、三つ足がやや長く、上部の立ち上がりに透し紋、前後に香狭間透の眉がある風炉です。
朝鮮風炉は、古くは寺院の香炉を転用したものか、形を写したものではないかともいわれます。
朝鮮風炉は、真形釜を合わせるのが約束とされています。