★商品状態について★
ユーズド商品です。
無疵で使用感の少ない綺麗な状態の商品です。
蓋にもスレもなく、蝶番の状態も良いです。
各部画像にてご確認ください。
作家物の黄瀬戸の老松茶入の作品です。
唐三郎師得意の黄瀬戸作品で、とても良い味が出ています。
蓋の木目と色合いも美しいです。
老松茶器は由来として、千宗旦が愛用していた湯呑みをモチーフにしていますが、この湯呑みは黄瀬戸のもので、平棗のような造形だったと言われています。
そのため黄瀬戸で造られたのかと思います。
老松茶入は薄茶器としても使え、仕覆を使うことで濃茶でも使います。
大きさも一般的ですので、手持ちの老松仕覆も使えるものが多いと思います。
共箱、共布付きでの販売になります。
共箱は四方桟蓋の上質なものです。
老松仕覆は付属しておりません。
★寸法★
高さ 6.2cm
径 9.2cm
◇老松茶器の由来
1,582年山崎の戦い「天王山の戦」で羽柴秀吉の陣中に作られた待庵。「千利休が作ったと言われる二畳隅炉の茶室で、現在は国宝」
現在は大山崎の妙喜庵にあります。ここに秀吉の袖がふれたという、袖摺りの松がありました。
ところが、江戸中期に松が枯れてしまいました。
そこで、表千家六代家元の覚々斎が、千宗旦が愛用していた湯呑みをモチーフに茶器を考案し、この松から老松茶器を五十個作成しました。
蓋は割り蓋になっており、銀のちょうつがいで留めてあり、 溜塗りである。
原痩の箱書きに「山崎妙喜禅庵茶亭之側有老松枯滑拙採之以作 茶湯之珍器遺愛於千歳」とある。
松はまた植えられて、妙喜庵の袖摺松は現在三代目です。
★作家★
●三十一世 加藤唐三郎
平成三年四月 襲名 旧名 幸次
昭和二十三年愛知瀬戸市 赤津に生まれる。
昭和四十九年東海伝統工芸展 初入選 以降連続入選昭和五十三年日本伝統工芸展 初入選 以降入選を重ねる。
昭和五十四年東海伝統工芸展 奨励賞受賞 以降五つの賞を受賞。
平成三年第三十一世 加藤唐三郎を襲名平成四年「東海の作家たち」展出品平成八年東海伝統工芸展 審査員
以降三回審査平成九年丸栄(名古屋)個展
以降隔年個展開催平成十七年万国博覧会長久手会場 日本庭園 陶壁作成
平成二十年瀬戸市無形文化財 御深井技法で保持者に認定
平成二十一年瀬戸市無形文化財保持者認定記念展個展多数 東京・横浜・奈良・下関・岐阜 他
☆唐三郎窯の由来
尾州徳川家御用窯
慶長十五年二月、十九代加藤唐三郎景貞の時御用窯屋として召出され、御用を勤む。このとき苗字帯刀を許され、屋敷、窯場、工場等々の地を賜る。
又尾張城下に窯を建てお庭焼きを勉める。これを世に御深井焼と云う。
爾後赤津に於いて御高十五石を代々受領する。これから以降廃藩まで代々御用をつとむ。